「
フェアリーS・G3」(12日、中山)
3番人気の
フィリアプーラが、直線の激しい競り合いを制して重賞初制覇。春の牝馬クラシックに向けて、大きな弾みをつけた。4番人気の
ホウオウカトリーヌが頭差の2着。5番人気
グレイスアンが3着に入った。1番人気
アクアミラビリスは、ゴール前で伸び切れず5着に終わった。
436キロの小さな体に、トップクラスのエンジンと勝負根性を兼備。
ハービンジャー産駒の
フィリアプーラが、自慢の末脚でグイグイと脚を伸ばし重賞初制覇。牝馬クラシック戦線へ堂々と名乗りを上げた。
狙い通りのレース運びだった。1枠1番から好スタートを決めると、後方4、5番手までポジションを下げ、慌てず騒がずマイペースで運んだ。直線手前から外へと進路を切り替えると、最後は
ホウオウカトリーヌとの激しいたたき合いへ。丸山のゲキに応え、頭差でしのぎ先頭でフィニッシュした。「スタートは出ましたが、馬のリズムに合わせて後方の位置取りになりました。前半をいい感じで折り合えた分、しまいははじけてくれましたね」と丸山。今年の初勝利が重賞Vとなり、会心の笑顔を見せた。
過去
フェアリーSでは2着2回、3着2回と惜敗続きだった菊沢師は、5頭目の挑戦で快勝。「ペースが遅くて心配しましたが、ジョッキーが上手に乗ってくれました」と笑みがこぼれる。今後はひと息入れる予定。まだ冬毛が出ている状態だけに、暖かくなればさらに成長が見込めそうだ。「もっと長い距離で末脚を生かしてみたい」。トレーナーは
桜花賞はもちろん、
オークスまでもしっかりと視界に入れていた。
提供:デイリースポーツ