「AJCC・G2」(20日、中山)
まだ“翼”は折れていない。6歳馬
ミライヘノツバサが初タイトルを狙って、得意の中山に
ターゲットを絞ってきた。
2年前の3着馬で、続く
日経賞でも2着の実績を残す。その後は脚部不安で約1年半の長期休養を余儀なくされたが、昨秋の
オールカマーで戦線復帰。結果は10着だったが伊藤大師は「長い休み明けを思えば悲観する内容ではなかった」と振り返る。前走の
アンドロメダSでは0秒6差の6着。「着順を上げている。獣医師さんは『心臓の状態は今回が一番いい』と言ってくれている」と全盛期の力がよみがえりつつある。
先週の
日経新春杯にも登録していたが「思いのほかハンデ(56キロ)に恵まれなかったからね。もともとこのレースを考えていた。1週前にしっかり追って、今週追い切ればもっと良くなる」と予定通りの参戦だ。
15日朝は美浦Dを半周してからWを1周。すっかり白さを増した芦毛の馬体を弾ませながら、軽いキャンターで水曜の追い切りに備えた。「相変わらず活気があって、元気いっぱい」と満足顔の指揮官。「舞台は申し分ない。今後に向けて賞金を加算させたいね」と(4・2・2・2)の中山戦に胸を躍らせる。準備は万端。復帰3戦目で大きくはばたいてみせる。
提供:デイリースポーツ