AJCC(GII・中山芝2200m)に美浦から出走する注目馬3頭について、追い切り後の各調教師のコメント。
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サクラアンプルール(牡8・美浦・
金成貴史)について、金成調教師。
「休み明けだった2走前の秋の天皇賞(GI・6着)は良く走ってくれました。前走の
有馬記念(GI・7着)の時は調子は良かったですが、大外16番枠の不利がここまで大きいとは思いませんでした。ただジョッキーは良いレースをしてくれましたし、自分の競馬はできたと思います。
有馬記念後のダメージがなかったので、問題はありません。以前は難しい面がありましたが、今は普通の調教ができるようになって成長してきました。最終追い切りは終いの反応を見る内容でしたが、良い動きだったと思います。毎回強いメンバーと走っていますが、1800mから2500mまで距離も幅広く対応できる馬ですし、今回も頑張ってもらいたいです」
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メートルダール(牡6・美浦・
戸田博文)について、戸田調教師。
「前走(
中日新聞杯・GIII・5着)の時は何か問題があったわけではなかったのですが、それまでうまく噛みあわずにレース間隔があいた分が影響したのと、展開も向かなかったのがあったのだと思います。1度使った上積みはありますし、今回はGII戦なので強い馬よりも斤量が少し軽く、その点は有利でしょう。
先週マーフィー騎手が乗って追い切って、良い感触を掴んでくれました。最終追い切りも落ち着きがあって良い動きでした。前走騎乗した福永騎手は、距離がもう少し長くても良さそうだと話していましたので、今回の結果で今後の路線をどうしていくか見定めることもできると思います」
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ショウナンバッハ(牡8・美浦・
上原博之)について、上原調教師。
「好調を維持しています。以前はトモが緩かったので、スタートしてから前に行けず後ろからの競馬になり、展開によっては後方のままだったり、切れる脚を使っても前残りの競馬になることが多かったです。今はトモもしっかりして、ある程度前についていけるようになりました。終いの脚は毎回使えますし、今回は頭数がさほど多くないので、その脚を生かせる競馬ができればと思います」
(取材・文:佐々木祥恵)