「根岸S・G3」(27日、東京)
森勢2頭が栗東坂路で躍動した。
マテラスカイは24日、併せ馬で余裕の半馬身先着。4走前のプロキオンSで重賞初V以降、不本意な成績が続いているが、再び輝きを取り戻す。
軽快な動きだった。
マテラスカイは栗東坂路で
アラウン(4歳500万下)と併せ馬。パートナーを1馬身後方から追い掛け、最後は楽に半馬身抜け出してのフィニッシュを決めた。
「先週の段階でしっかりと追ってあるので目いっぱいではなく、反応を確かめた感じ。それでも楽にいい時計を出してくれたし、動き、息遣いともに問題はないですよ」と思い描いた通りの調教内容に高野助手は満足そうにうなずいた。
昨年7月にプロキオンSをJRAレコードで重賞初制覇。短距離ダート戦線の主力へと躍り出たかに思われたが、その後は
東京盃4着、JBCス
プリント2着、そして兵庫GT5着と1番人気に支持されながらも敗退が続く。特に前走はハナすら奪えない不本意な内容だった。
「さまざまな敗因はありますが、時計のかかる
地方競馬の砂の深い馬場が合わなかったのは確か。それに小回りコースだとスピードが乗りづらいのも一因」と分析する。
反撃ののろしを上げるのは、プロキオンSと同じ左回りダート7F戦。「この馬のレースさえできれば。ハナを主張してくる馬もいないようですし、どこまで粘ってくれるか」と熱い視線を注ぐ。伸び伸びと走れる広いコースで、持ち前のスピードをフルに発揮する。
提供:デイリースポーツ