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【勝負の分かれ目 根岸S】マーフィー騎手の「2段階スパート」で、コパノキッキングが重賞連勝

  • 2019年01月27日(日) 19時00分
 1着馬にフェブラリーステークスの優先出走権が与えられる第33回根岸ステークスのゲートが開いた。

 1番人気に支持された戸崎圭太サンライズノヴァは1馬身ほど出遅れ、後方からの競馬となった。

 大方の予想どおり、大外16番枠から武豊マテラスカイが単騎でハナに立った。

 2番手はレッドゲルニカ、差なくノボバカラがつづき、4番手の内にクリストフ・ルメールユラノトがつけている。

 オイシン・マーフィーが乗る2番人気のコパノキッキングは中団の外。

 その少し後ろを、ダート初参戦となった昨年のNHKマイルカップの覇者ケイアイノーテックが進んでいる。キックバックの砂を嫌がっているのか、やや首を高くして、進んで行かないように見えるシーンがあった。

 サンライズノヴァは、その外からじわっと上がって3コーナーに入った。

 マテラスカイが先頭のまま4コーナーを回り、直線へ。

 ラスト400m地点でも、まだマテラスカイは1馬身のリードを保っている。

 外を回ってきたマーフィーのコパノキッキングは、直線でも前がクリーンなところを伸びてきたが、まだ4馬身ほど遅れている。

 ラスト200m手前でマテラスカイが脱落し、内埒沿いから伸びてきたルメールのユラノトが先頭に立った。

 しかし、それはほんの数秒だった。

 馬場の真ん中からコパノキッキングが猛然と末脚を伸ばし、ラスト100mほどのところで体半分ほど前に出て、押し切った。

 3/4馬身差の2着はユラノト。外国人騎手の1-2フィニッシュだった。

 1馬身3/4歳の3着は、四位洋文クインズサターン。1番人気のサンライズノヴァは、そこから3馬身半+首差遅れた8着だった。

 コパノキッキングの勝ちタイムは1分23秒5。上がり3ハロンはレースの上がりより1秒速い、メンバー最速の35秒4。

「いい位置に楽につけられた。1200mから1400mになったので、あまり早く先頭に立ちたくなかった。今後、どうよくなっていくか楽しみです」

 そう話したマーフィーは、ラスト400mでゴーサインを出してはいたが、まだステッキを入れていなかった。ラスト200m付近からステッキを入れ、追う強度を上げる「2段階スパート」のような形で、一気に先頭に立つのではなく、じわっとかわし、勝ち切った。

 マーフィーは、つづく最終レースも勝ち、今日だけで5勝。短期免許での来日ながらリーディングを突っ走り、今年の勝ち鞍を17とした。今回の短期免許は今日まで。

 アイルランド出身の23歳。昨年、活動拠点とするイギリスのほか、世界各国でGIを7勝した手腕を見せつけた。

(文:島田明宏)

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