過去10年間で1番人気はわずか1連対。
安田記念や
ヴィクトリアマイルが行われるコースということもあって、「馬の格」の順番での決着を想定してしまいがちだが、必ずしもそうなっていないところが、
東京新聞杯の難しさと言える。
1.GI実績はあてにならない
2017年はGIで何度も好走した
エアスピネルが、
ブラックスピネル、
プロディガルサンの後塵を拝して3着に敗れた。2018年も同様に、
安田記念4着の実績馬
グレーターロンドンが1番人気で9着。GIには届かないもののGII、GIIIを勝ちまくるような馬が好走しやすいレースであり、GIでの好走実績はあまりあてにならない。
2.上がりが速くなり不器用なタイプは苦戦
過去3年間のレース上がり3Fは、新しい方から順に、34.1、32.7、33.5秒。頭数にかかわらずスローペースに流れることが通例で、早めに動けないタイプは脚を余す危険性が大きい。
3.中距離適性が求められる
2018年の勝ち馬
リスグラシューは前年の
秋華賞2着。2017年の勝ち馬
ブラックスピネルも
白百合Sなど1800mのオープン特別を2勝、2016年の勝ち馬
スマートレイアーも
秋華賞2着など中距離での実績が豊富だった。スローペースで上がりが速くなる、緩急があるラップへの対応力を見るには、中距離戦での実績が重要な指標になる。
レイエンダはダービー馬
レイデオロの全弟という血統背景もあって中距離を使われてきたが、元来スピードが豊富なタイプ。
チャレンジCの凡走でマイル路線に舵を切ってきたが、早めの決断が吉と出るのではないかと見る。