「
東京新聞杯・G3」(2月3日、東京)
初のマイル戦に挑む
レイエンダが30日、美浦坂路で軽快な動きを見せた。デビューから3連勝のあと、ここ2戦は中距離重賞で連敗。新境地開拓とばかりに、名将が選択した新たなステージ。待望の初タイトル奪取で、春の大舞台へ弾みをつけたい。
新境地開拓への再スタート。未完の大器・
レイエンダが、軽快なフットワークで充実ぶりをアピールした。
普段通りのメニューであれば、藤沢和厩舎の最終追いはコース中心となるが、この日の坂路選択について、師は「最近は雨が降ってないだろ。乾いたことで、チップとチップが滑る状態だから坂路にした」と説明した。
馬場状態も良好なハロー(馬場整地)明け直後。3頭併せではないが、前に
タワーオブロンドン、後ろに
サトノアレスと、同じく
東京新聞杯に出走する僚馬を置く形。適度な間隔を保ちながら急勾配を迎えても、馬なりのまま滑らかに加速する。4F52秒0-37秒7-12秒6。驚くべき数字ではないが、折り合い面は相変わらず文句なしだ。「冬場だけど、3頭ともいい感じ。順調だね」と納得の笑みを浮かべた。
芝1800メートルの新馬戦を圧勝。そのレースぶりに、兄
レイデオロとのダービー兄弟制覇を夢見たが、その後に骨折が判明。長期の戦線離脱を余儀なくされた。昨年5月に戦列へ復帰すると、条件戦を2連勝。改めて、非凡な能力を誇示したが、近2走は中距離重賞で連敗。今回はマイル戦への路線変更に踏み切った。
指揮官は「東京の1600メートルなら試してみたい。広くてワンターンの条件も合いそうだし、兄と比べて、同じ血統でもこっちの方が気のいいタイプ。結果次第では、今後はマイル路線もある」と明言した。1番人気で6着と凡走した前走は、明らかに不完全燃焼。今度こそラ
イバルをねじ伏せ、ポテンシャルの高さを証明する。
提供:デイリースポーツ