2月3日に京都競馬場で行われる
きさらぎ賞(3歳・GIII・芝1800m)について種牡馬別に検証していく。
過去10年で最多となる11回の馬券絡みは
ディープインパクト、2回で続くのが
マンハッタンカフェ、
スペシャルウィーク、
ホワイトマズル、
ステイゴールド。過去10年の勝ち馬は全て、
サンデーサイレンス系種牡馬の産駒となっている。ただし今年は登録11頭中9頭が該当する。
ディープインパクト産駒は4-5-2-9。複勝率55.0%は驚異的な数字だが、複勝回収率は74%止まり。20頭中、11頭が2番人気以内、18頭までが4番人気以内なので、回収率が伸びないのは仕方ないところだ。ちなみに6番人気以下だった2頭、
グリュイエールと
レッドレオンはともに4着と人気以上に健闘していた。
1番人気に支持された5頭の成績は2-1-0-2で、人気を裏切ったのは13年
リグヴェーダ(8着)と18年
ダノンマジェスティ(9着)。
2番人気は1-2-2-1と好成績で複勝回収率も唯一100%を超えている。13年の
ラストインパクトのみが6着と馬券圏内を外した。
なお、1、2番人気の
ディープインパクト産駒がともに馬券圏内を外した13年は
タマモベストプレイと
マズルファイヤーの「行った行った」決着だった。
今年は、
ヴァンドギャルド、
ダノンチェイサー、
メイショウテンゲンと3頭の
ディープインパクト産駒が登録している。
上位人気が予想される
アガラスは
ブラックタイド産駒で、過去の
ブラックタイド産駒の成績は0-0-0-2。ただし、単勝オッズ42.8倍と46.7倍の馬だったので、この数字だけで適性を論じるのは難しい。
ただ、前述の通り、
サンデーサイレンス系種牡馬の産駒が圧倒的に強いレースで、
ブラックタイド自身も
きさらぎ賞をタイム差無しの2着に好走している。血統面から割り引く必要はないだろう。
2頭が登録している
オルフェーヴル産駒は前例がないが、
その父ステイゴールドの産駒は
オルフェーヴル自身とその弟
アッシュゴールドがともに人気で複勝圏内に入っている。