30日に
ダノンプレミアムの
金鯱賞復帰が発表されました。GIウイナーがターフに戻ってくるのは嬉しい限りです!この発表だけでも長い闇から抜け出たな、と思えるくらい、ホントに大事に大事にトレセンでも調整を重ねていました。それだけに、発表できる段階になったのは見守っているこちらとしても嬉しさを感じずにはいられないのです。
先日は2018年度
JRA賞の授賞式もあり、中内田師は
ダノンファンタジーが
最優秀2歳牝馬に選出されたことについて「受賞は大変光栄です」と喜びを噛みしめていらっしゃいました。
1月末現在、リーディングトップで既に9勝。勝率は4割、連対率は6割を超えています。
「特別、何かを変えたということはないです。調教師はいい馬を集めるために(世界も含めて)休みなく飛び回ってくれています。すべてがいいかんじでうまく噛み合っていますね。昨年末、2着が多くて勝ち損ねていたというのもありますが、馬がよく頑張ってくれています。でも、これに浮かれず持続していけるよう頑張っていきます」(猿橋助手)
そんないいムードの中内田陣営、今週はデビューから2連勝中の
エングレーバーが
きさらぎ賞に出走します。
「中間の馬体重は456キロです。中間は短いスパンで放牧に出しています。脚の回転が速いピッチ走法でスッと動けるタイプです。ジョッキー(
藤岡佑介騎手)もいい感触を持ってくれていますし、この馬が調教で動くのはわかっているので。競馬の当週ですし状態を確認してほしいという意図でお願いしています」(猿橋助手)
最終追い切りはポリトラックコースで行われましたが、当初はウッドチップコースを予定していました。これはマイナス2度に冷え込んだことによる影響を中内田師が自らその状態を見て確認した上で変更を決定したそうです。
「寒さでウッドチップが凍っていたのと、調教師がポリトラックを見に行ったら少し柔らかくなっていて時計も出過ぎることはなさそうだ、ということで、急きょポリに変更になりました」(猿橋助手)
凍ったチップは脚元にキズをつくりかねないという配慮でした。
「いまのポリはフカフカで使い勝手がいい」と中内田師は判断しているとのことでした。
このように中内田師は現場の細かいところまで実際に自分で見て確認し、判断して指示を出しています。それが絶好調の鍵なのでは、と感じました。
「
エングレーバーはゲートは少しソワソワするところがありますが、練習していますし、(練習では)中でジッとしています。器用な馬ですし、競馬場は問わないですね」
今週も中内田厩舎から目が離せませんね!
(取材・文:花岡貴子)