かつては2400mや2000mで行われたこともあったが、近年では1600mの別定戦として定着しているGIII戦。過去10年で1〜3番人気馬は5勝2着2回3着4回とやや波乱傾向だ。厳寒期に行われることもあってGIを狙う牡馬よりも
阪神牝馬Sを経て
ヴィクトリアマイルを目標とする牝馬の好走が目立つレースでもあるが、今年に限っていえば3頭出しとなった
藤沢和雄厩舎の取捨だろう。
◎
タワーオブロンドンは強い4歳世代。不利があった
NHKマイルC以外は大崩れがなく、約半年ぶりの実戦となった前走でも最後は鋭く伸びた。
京王杯2歳S、
アーリントンCに勝ち、朝日杯フューチュリティSも3着、強い4歳世代の中心的役割を担ってきたスピード能力で上位争いは必至だろう。
昨年2着だった5歳馬○
サトノアレスは2016年の朝日杯に勝ち、昨年の
安田記念でも勝った
モズアスコットからコンマ2秒差4着の名マイラーだ。やや器用さに欠く追い込み馬だけに直線の長い東京コースは向いている。
牝馬の▲
レッドオルガは東京コース4戦して2勝3着2回。重賞初挑戦となった
ターコイズSはスタートから流れに乗れずに位置取りに苦労したが、前々走の
紅葉ステークスは着差以上に強い内容だった。展開に左右される面は否定しないが、スローペースからの瞬発力勝負ならチャンスはある。
先行力のある△
ロジクライ、マイル戦を連勝中の△
インディチャンプ、追い込み鋭い△
ロードクエスト、デビューから大物感あふれるレースを続けてきた△
レイエンダは前走の内容がやや不満だが、マイルの流れに戸惑わなければ上位を脅かす存在になりそうだ。