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阪神JF2、3着馬に牝馬の国枝師があえてぶつけるカレンブーケドール/POGマル秘週報

  • 2019年02月06日(水) 18時00分
 昨年の3冠牝馬アーモンドアイ以上を求めるのはさすがに酷にしても…。2歳女王ダノンファンタジーや牡馬相手の朝日杯FSに挑戦して3着のグランアレグリアなど、今年の3歳牝馬路線も、例年以上の好素材が揃った印象がある。

 一方で多様化してきたのが、その歩み。桜花賞といえば、チューリップ賞が“王道トライアル”とされてきたが、アーモンドアイが年明けのシンザン記念からのステップで桜花賞を制したように、その流れも少なからず変わろうとしている。

 GIIIクイーンC(9日=東京芝1600メートル)には阪神JFで2、3着に好走したクロノジェネシスビーチサンバがエントリー。例年なら賞金400万円の1勝馬が積極的に参戦し、フルゲートが当たり前だったレースだが…。この強力関西馬2頭の出走表明で他陣営が意欲をそがれたのか、今年の登録は地方馬アークヴィグラスを加えて11頭と異例の少頭数になった。

 とはいえ、本格志向の東京マイル戦、しかもレベルも高いとなれば、力試しにはもってこいの舞台設定であることは間違いない。例年より少ないからこそ、果敢に挑戦を決めた賞金400万円の1勝馬には注意を払うべきだろう。

 当コラムが注目したのはカレンブーケドール。「アーモンドアイは別格。あんな馬は(他に)いない」と国枝調教師が切り出したように、さすがに年度代表馬との比較は愚問だったが…。

「牝馬にしては馬格がしっかりしているなかで、動きに素軽さがある。それにメンタルが強いんだよな。やっぱり馬は走る気持ちがないとダメ。前走は早めに(アクセルを)踏んでも、脚色が鈍らなかったように、体も気持ちも成長してきた」と相応に高い評価を与えている。

 確固たる裏付けも。新馬戦(2着)でアタマ差の勝ち馬は、次走のひいらぎ賞も連勝し、共同通信杯でも注目を集めるダノンキングリー。そのほか3着ペレは次走で勝ち上がり、4着ジャスティンなずな賞を勝っているのだ。3着に敗れた前々走にしても、直線で2度、3度と前が詰まるロスの多い競馬だった。

「関西馬が強いな。それにルメールはフジさん(藤沢和調教師)のところの馬(ミリオンドリームズ)に乗るのか」と相手関係に一目置きながらも、「(賞金400万円の1勝馬だけに)まずは出られることが大きい。なんとか賞金加算したいね」と意気込む。

 ご存じの方もいるだろうか? カレンブーケドールはデビュー当初に乳が出ることで一部で話題になった個性派だ。国枝調教師も「初めて見た」というレアケースのようだが、「乳房炎のたぐいで…。ただ競走能力に影響が出たり、調教を加減するようなことはない。今はほとんど治まっているし。まあ、おっぱいの大きさと能力の相関関係は、人間でも分からんからな」。

 アパパネアーモンドアイといった名牝を手がけた国枝調教師にして、ある意味「未知な牝馬」なのも大きな魅力といえようか。

 ちなみに国枝調教師も意識する藤沢和厩舎のミリオンドリームズは、昨夏札幌での新馬勝ち後、10月のアルテミスSへの出走を視野に入れていたが、体調が整わず、その後も長期間在厩のまま調整された異色のキャラ。藤沢和調教師が“長く手元に置いていた”意味は容易に察せられる。このクイーンCは賞金400万円の関東馬が何かやってくれそうなムード満々だ。

(立川敬太)

東京スポーツ

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