「
デイリー杯クイーンC・G3」(9日、東京)
ソフトな仕上げでも態勢は万全だ。
ビーチサンバは6日、栗東坂路で単走追い。馬なりでも、ラストは自らハミを取って軽快に駆け上がり、4F56秒1-40秒4-12秒2をマークした。友道師は「時計はゆっくりめのイメージでサッと。この馬なりに良くなっている」と納得の様子だった。
前走の
阪神JFは3着。トレーナーは「ジョッキーは“追いだして
バランスを崩した”と。それでも最後はスピードに乗って差を詰めた。差はなかった」と振り返る。前2頭とは加速力に差が出たが、「
桜花賞の頃には良くなると思う」と話すように、緩さの残る3歳馬。まだ完成途上だ。
重賞4勝を挙げた
母フサイチエアデールは、
桜花賞2着、
エリザベス女王杯で2年連続の2着など、G1では少しだけ及ばなかった。助手時代、母に騎乗していた師は母娘を比較。「気持ちで走るような精神力が似ている」と姿をだぶらせる。「このあとは
桜花賞に直行の予定なので、何とか賞金加算を」。重賞タイトルをつかみ取り、春の夢へとつなげる。
提供:デイリースポーツ