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京都記念・G2」(10日、京都)
上昇ムードを漂わせていた。
ステイフーリッシュは6日、栗東坂路で単走追い。抜群の動きで出来の良さをアピールした。重賞勝ちした同じ舞台で再びタイトル奪取を狙う。復活を目指す
タイムフライヤーも栗東坂路で鋭い切れ味を披露した。
真一文字に駆け上がった。朝一番の栗東坂路を登坂した
ステイフーリッシュ。軸のぶれない走りで四肢をしっかりと伸ばし、馬なりで4F53秒8-38秒9-12秒3をマークした。またがった藤岡佑は「先週、一杯にやってもらっているし、整える程度の追い切り。ラストのフォームが安定していて、シャープに伸びた。前走時よりもいい」と良化ぶりを強調した。
11着に敗れた
菊花賞後は重賞で3、2着。前走は早めにまくって動き、ゴールまでしぶとく伸びた。良くなったのは動きだけではない。「気合を表に出さないようになっている」と主戦は精神面の成長にも手応えをつかむ。
藤田助手も満足げ。「初めてユースケが褒めてくれた。これまではダメ出しされることばかりだったから」と言って笑うと「体も気性も成長して良くなった。オンとオフを切り替えられるようになったし、子供だったのが本格化した」と充実ぶりを口にした。「これまでは“走ったらいいな”だったけど、今回は“これで走らなかったらショック”という気持ち」と力も入っている。
舞台は重賞初勝利を飾った
京都新聞杯と同じ京都2200メートル。「頭数が多くないので競馬がしやすい。これから大きな所で走らせたい馬。賞金、勲章を加算しないと」と仕上げ人は期待を込めた。9カ月ぶりの重賞Vへ-。成長力、出来の良さ、そして絶好の舞台と、条件は整った。
提供:デイリースポーツ