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【騎手のGI初騎乗】熊沢重文騎手は1988年のオークスで「GI初騎乗・初勝利」

  • 2019年02月14日(木) 12時02分
 17日に東京競馬場で行われるフェブラリーS(4歳上・GI・ダ1600m)、今年注目されているポイントの1つが、コパノキッキング鞍上の藤田菜七子騎手のGI初騎乗。そこで今週は「騎手のGI初騎乗」をテーマに、当時の競馬界やレースを振り返ってみる。今回はGI初騎乗で競馬史に残る偉業を達成した熊沢重文騎手

■当時の最年少GI勝利記録

 1986年にデビューし、平地・障害でダブル200勝(合わせて1000勝超え)という唯一無二の“二刀流”で知られる熊沢重文騎手。1991年、単勝万馬券のダイユウサクで制した有馬記念と同様、ファンにとって非常に強い印象を残したのが、その「GI初騎乗」の舞台だった。

 栗東・松田博資厩舎所属のコスモドリームは、熊沢騎手とのコンビで1988年に明け3歳(現在の馬齢表記)でデビュー、最初の3戦はダート戦だった。オークスの直前2戦では岡潤一郎騎手が手綱を取ったが、GIに騎乗するための条件である「通算31勝」に満たなかったため、再び熊沢騎手とのコンビでオークスの舞台を迎えた。チューリップ賞での発走直後の落馬競走中止以来となる2戦振りのコンビを組んだコスモドリームと熊沢騎手は、22頭立ての10番人気という評価。人気となっていたのは桜花賞アラホウトク武豊騎手騎乗のシヨノロマンなど。

 出遅れ癖のあったコスモドリームはここでもスタートが良くなく、発走直後はほぼ最後方。そこから向正面で徐々にポジションを押し上げ、外を回って直線では雨の中を堂々と抜け出す。最終的に同じく伏兵11番人気だったマルシゲアトラスに1.1/2馬身差をつけての優勝、人馬ともにGI初挑戦初勝利となった。熊沢騎手の20歳3ヶ月という年齢は、当時の最年少GI勝利記録(その後武豊騎手菊花賞スーパークリークで更新)でもあった。

 また、このときの熊沢騎手にとってはGI初騎乗であるのみならず、東京競馬場自体がこのレースで初の経験であった。その後、このコンビは夏の高松宮杯で古馬に挑戦しオグリキャップの3着になるなど、オークスがフロックでなかったことを証明していく。

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