17日に東京競馬場で行われる
フェブラリーS(4歳上・GI・ダ1600m)について脚質面から検証していく。過去10年、逃げ馬(3コーナー1番手)の馬券絡みは1回。11年
トランセンドが1番人気に応えて逃げ切っているが、残りの9頭は全て着外に敗れている。近7年の逃げ馬は全て二桁人気で二桁着順に沈んでいる。ファンは逃げ馬に厳しいレースであることは織り込み済みで、実際に逃げの手に出るのは人気薄が一発を狙って、ということではないだろうか。
面白いのは、3角2番手だった馬は4-2-0-6と好成績を残している点。09年
サクセスブロッケンと
カジノドライヴ、10年と13年の
エスポワールシチー、14年と15年の
コパノリッキーが3角2番手から馬券絡みを果たしている。ダートGIを複数勝つような力量馬なら、王道の立ち回りで好走することは可能だ。
3コーナー10番手以下でも2-4-4-52と10頭が馬券に絡んでいる。ただし、8番人気以下だった36頭は全て馬券圏外に沈んでいる。7番人気以内なら2-4-4-16で複勝回収率120%、5番人気以内なら1-4-2-8で複勝回収率113%を記録しているので、(上位人気に支持されるような)能力の裏付けがあれば、しっかりと差してこれるということだろう。
上がり最速馬は2-5-3-2。一方で上がり6位以下は0-1-0-99。13年
エスポワールシチー(2着)以外は全滅という状態で、位置取りの利を生かしての紛れはほとんど生じていない。