O.マーフィー騎手を背に
根岸Sを勝った
コパノキッキング。レース直後にジョッキーが語った「マイルは長い」というコメントは、きっと的確なものだろう。ただ、これに対しては「1400mを勝つように乗ったのだから、同じような乗り方をすれば1600mは長い」と解釈することはできないだろうか。
私は調教捜査官として、
コパノキッキングの前走後の様子を見て「1600mを勝つように乗れば、その距離をこなすことができる」と思っている。以前よりもかなり落ち着きが出てきたし、調教でも乗り手の指示に少しずつではあるが従順になってきた。ただ、私はジョッキーではないので、どうやって乗ったら1600mをこなせるかはわからない。
しかし、
藤田菜七子騎手という新たなパートナーが距離克服のカギとなることは間違いないだろう。その藤田騎手が
コパノキッキングに初めて騎乗したのが、2月8日の栗東Bコースでのキャンター。正面から入場したが、一緒に見ていた
村山明調教師も「ここがポイント」と話していたキャンターに入る瞬間は素晴らしいアクションだった。
ただ、向正面に入ったところあたりで速くなりすぎることを懸念したのか、ジョッキーの拳が動き始める。これに反応して、馬も頭を振るシーンがあった。もしレースで同じようなシーンがあったら…。そう考えると、やはり距離に対する不安は残るだろう。
結論としては、普段の調教から東京ダート1600mをこなすことは十分可能。まして、
テスタマッタ、
コパノリッキーで
フェブラリーSを制した
村山明厩舎なら、むしろ積極的に狙いたいくらい。ただ、
コパノキッキングの場合は「折り合い」が本当に重要になってくる。スタートから4コーナーまで、馬とジョッキーが折り合った状態で最後の直線を向けば、これまでと同じ素晴らしい末脚を発揮してくれるはずだ。
(文=井内利彰)
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藤田菜七子騎手×
コパノキッキングを
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