17日に東京競馬場で行われる
フェブラリーS(4歳上・GI・ダ1600m)の舞台となる東京ダート1600m。このコースについて解説していく。
スタート地点は2コーナー奥のポケット。芝スタートであるという点が、大きな特徴の一つ。内外で芝部分を走る距離が違っており、内枠は約150m、外枠はそれよりさらに30mほど芝を走ることになる。したがって、コース構造的に、外枠の方がダッシュがつきやすい。
コーナー2つのコースで、初角となる3コーナーまでは約640mと長い。スタート地点から向正面半ばまで下り、そこで一旦コブを上って下る形。3コーナー半ばから4コーナーにかけては平坦で、直線に向いて高低差2m強の坂を上り切ると、ラスト200mは再び平坦になる。直線距離は501.6m。
芝スタート、下りスタートかつ初角までの距離もあるため、ペースは上がりやすく、過去10年の前半3ハロンの平均は34秒69。特に近4年は34秒台前半と速い流れになっている。
タフなコースでペースも速いということで、芝スタートながら高い底力が求められ、実際に過去の優勝馬には、ダートの名馬がずらりと名を連ねている。
また、クセの強いコースレイアウトでもあるためか、
エスポワールシチー、
テスタマッタ、
コパノリッキー、
ベストウォーリア、
ゴールドドリームなど、いわゆる「リピーター」の活躍も目立っている。