障害競走を除けば、年間に6競走しかない3000m超だけに、特異な能力が求められるレースだ。ハンデ戦とはいえ、過去10年でトップハンデを課せられた馬は延べ14頭の出走で3勝2着3回。近6年はすべて連対を果たしているうえに、1〜3番人気馬は過去10年で8勝2着3回3着3回。実力馬が、そのまま結果を残す傾向だ。
◎
ユーキャンスマイルは強い4歳世代の
菊花賞3着馬。デビューが遅れたために春シーズンはクラシックに間に合わなかったが、一息入れたあと新潟競馬場の
阿賀野川特別を好時計で快勝。
菊花賞では勝ち馬らと同じ33秒9の上がりタイムでコンマ2秒差3着と健闘している。前走の
万葉Sはハナ差2着と長距離適性を示している。まだ準オープン格付けの馬なのでハンデにも恵まれた。重賞初勝利のチャンスだ。
狙って面白そうなのが、重賞初挑戦となる○
カフェブリッツ。デビューから一貫してダート路線を歩み、4歳春には準オープン特別を勝つまでに活躍したが、その後やや頭打ち。芝コースに転じた初戦の
逆瀬川Sはトップハンデをものともせずに快勝。
万葉Sでも早めにスパートせざる得ない苦しい展開の中で4着と健闘して長距離戦にメドをたてた。レース振りに注目だ。
万葉Sで
ユーキャンスマイルとクビ差の勝負を演じた▲
グローブシアターも侮れない。離れた2番手を追走していたがペースが上がった3角手前で一息入れて直線は盛り返した。同じ長距離でも東京競馬場向きかどうかは判断が迷うところだが、デビュー以来、掲示板を外したのは
弥生賞のみ。血統的にも勝って不思議ない実力馬だ。
豪州では結果を出せなかったが、昨年の3着馬△
ソールインパクトや、出走メンバー中唯一の重賞勝ち馬でトップハンデの△
ルミナスウォリアーの名前を挙げておく。