わたしの記事は基本的にすべて自分で写真を撮っています。特にトレセンでの写真はほぼ100%そうですね。この写真は先週の金曜日、栗東トレセンに
藤田菜七子騎手が駆けつけて
コパノキッキングに乗ったときのものです。調教の様子をスタンドから見ていたので、菜七子騎手を正面から撮影する位置まで移動できず横から撮ることに。結果、うまく菜七子騎手の顔を撮れず…悔しかった!
このあと、
コパノキッキングは厩舎まで菜七子騎手を背に歩いて帰り、そこからジョッキーはスタンドまで戻ってきて取材陣に対応してくれました。
JRA所属の女性騎手の初GI制覇がかかる一戦とあって、すごい数の報道陣。そんな中で菜七子騎手は淡々と答えていたのが印象的でした。
この日は朝イチから角居厩舎の
タニノフランケルを含めて5頭の調教に騎乗。美浦で会うときの彼女と比べると少々笑顔が少ない印象でしたが、声をかけるとハッと目を丸くする菜七子騎手。そうですよね、栗東では相手はみんな菜七子騎手のことを知っているけれども、本人にとっては知らない人だらけ。そんな中で求められる場所へ忙しそうに行き来する姿を見ていると、ただただ偉いなぁと感心するばかりでありました。
コパノキッキングを管理する騎手の先輩でもある村山師は菜七子騎手のことを「スタートが上手くあたりが柔らかい」と評していました。
「これで勝ってくれれば競馬界はさらに盛り上がっていくと思います。連勝して勢いもありますし、いい競馬をして欲しいですね」
敏感で気負いがちな
コパノキッキングですが、菜七子騎手の柔らかいアプローチでうまく距離を持たせて欲しいですね。
輸送について村山師は「もっと輸送時間の長い小倉へも行っているから」と問題視していない様子でした。日曜の夕方、
藤田菜七子騎手の明るい笑顔が見られることを期待しています。
(取材・文:花岡貴子)