2017年
エリザベス女王杯の覇者、
モズカッチャン(栗東・
鮫島一歩厩舎)。前走は
有馬記念8着だったが、その後は放牧を挟んで、1月29日にアカデミー牧場から栗東へ帰厩。今朝21日は次走予定の
金鯱賞(3月10日・中京芝2000m)に向けた2週前追い切りを行っている。
調教時間も終盤、馬のかなり少なくなった時間帯に坂路馬場で単走。スタート時は右ラチ沿いにピッタリとつけて、ゆっくりとした走りで駆け上がっていく。ちょうど中間地点、カーブの箇所で遠心力を利用するようにして、馬場中央まで出てくる。
そこからは馬自身もスピードを上げることを理解しているようで、脚の回転が速くなる。それにつれて、ぐんぐんとスピードが出ていき、その勢いをゴールまで維持してきた。
時計は4F53.8〜3F38.9〜2F24.9〜1F12.4秒。個人的には昨年の同時期、
京都記念4着時よりも動ける状態という印象を受ける。2週前の段階でこれなので、役者の揃う重賞レースだが、しっかり上位争いできる状態にあるといってよいだろう。
(取材・文:井内利彰)