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チューリップ賞・G2」(2日、阪神)
前が壁になる不利も何のその、単勝1・3倍の圧倒的1番人気に支持された
ダノンファンタジーが差し切り勝ち。2歳女王の貫禄を示すとともに、本番に向けて大きく弾みをつけた。2着は4番人気の
シゲルピンクダイヤ、3着には7番人気の
ノーブルスコアが入った。
前哨戦とはいえ、女王が負けるわけにはいかない。昨年の最優秀2歳牝馬に輝いた
ダノンファンタジーが、2着に1馬身差をつける完勝劇で単勝1・3倍の断トツ人気に応えた。
最内枠から好スタートを切ったが、外から来た2頭を行かせて道中は3番手。直線で前が壁になった際は場内をざわつかせたものの、人馬ともに慌てなかった。外に持ち出すとレベルの違う末脚を披露。川田は「地下道でも返し馬でもいいなあと思っていました。道中はずっと我慢。直線では焦らず徐々に道をつくっていき、抜け出した時はいい反応を見せてくれました。このまま無事に本番を迎えてくれればいいですね」と相棒の好走をたたえた。
次戦はもちろん
桜花賞(4月7日・阪神)へ。中内田師は「レース内容に成長を感じました。直線で前が壁になりましたが、こちらが見ていても焦る感じはなかったですね。次に向けていい競馬ができたと思います」と、大一番に力を込めた。競馬の神が与えた試練を難なくクリア。牝馬クラシック1冠目へ、視界は限りなく良好だ。
提供:デイリースポーツ