宝塚記念への重要
ステップレースとして親しまれていたが、2012年に冬の中京に移動して、
有馬記念の
ステップレースに。さらに2017年からは春開催で
大阪杯の
ステップレースへと、施行時期が目まぐるしく変わってきた。
しかし、どの時期に行われても、本番での好走馬を送り出す重要レースであることに変わりはない。2018年の
大阪杯は、ここを
ステップにした
スワーヴリチャードが勝利し、2017年の
大阪杯も2着の
ステファノスと3着の
ヤマカツエースが
金鯱賞を
ステップにしていた。
1.ペースが上がりにくい
スタート直後に上り坂があって、すぐに1コーナーに飛び込んでいくコースレイアウト。ペースが上がりにくくスローペースになりやすい形態になっており、立ち回りの器用さと瞬発力が要求される傾向がある。
2.格が通用しない
GI好走実績のある強豪が毎回多数出走しながら、なかなか順当には収まらない。過去10年で馬連が3桁配当で収まったのは、京都で行われた2011年のみ。2017年は
小倉大賞典4着から臨んだ
ロードヴァンドールが2着に逃げ粘り、時期変更前の2016年にも前走で準オープンを敗れていた
パドルウィールが2着。
3.先行スピードが活きる
2018年は逃げた
サトノノブレスが8番人気で2着して、2017年も逃げた
ロードヴァンドールが7番人気2着。2016年も9番人気の
パドルウィールが2番手追走から2着と、毎年のように逃げ・先行馬が好走している。
エアウィンザーは全兄
エアスピネルよりも成長が遅れたが、オープン特別の
カシオペアSを2馬身差で、GIIIの
チャレンジカップを3馬身差で勝利。レースの格が上がりながら着差を広げて連勝している。抜け出してからも最後まで脚を使えるようになって、心身ともに完成の域に近づいてきた。レースセンスが高いので初コースも問題ないだろう。