「中山牝馬S・G3」(9日、中山)
“この馬にこの人あり”という名コンビのひとつが、別れの時を迎える。
ウインファビラスの背に松岡。けがなど、やむにやまれぬ事情を除き、これまで26戦中22戦で手綱を取ってきた。新潟2歳S、
阪神JFと重賞で2着2回。今回が“嫁入り前”の最後の重賞挑戦だ。
松岡は7日「思い出?攻め馬だよ。いつも行きたがって大変だったもの」と振り返る。いかにコントロールするか。その一点に細心の注意を払った。「厩舎からも、攻め馬の乗り方からある程度任せてもらえた。他のジョッキーから、うらやましいと思ってもらえる仕事をさせてもらったと思っている。ありがたい」と背負わせてもらった責任に、やりがいを感じている。
同厩舎の全弟
ウインブライトも同じように乗り続けて重賞5勝。「姉に乗らせてもらってつかんだことが、確実にブライトに生きている。ブライトのことも本当に感謝ですよ。ス
プリングSを勝って
皐月賞もダービーも駄目。普通ならそこでクビ。それをずっと乗せてもらって」と話す。
「今後、ブライトをもっと出世させられれば、お姉ちゃんの繁殖としての価値を上げられる。もちろん最後にお姉ちゃんに重賞タイトルを獲らせてあげられれば、その逆も」と闘志満々。松岡が最高のバージンロードを演出する。
提供:デイリースポーツ