「
金鯱賞・G2」(10日、中京)
あの頃の輝きをもう一度-。17年の最優秀2歳牡馬
ダノンプレミアムが7日、昨年のダービー6着以来、約9カ月ぶりにターフへ。強い4歳世代の中でも、ぶっちぎりで先頭を突っ走っていた同馬。陣営の懸命な立て直しで、一度狂った歯車は、果たして元に戻っているのか。G1馬5頭が参戦する豪華版G2。復権をアピールするにはこれ以上ない舞台だ。
復権をかけて再起戦に挑む。デビューから無傷の3連勝で
朝日杯FSを制し、17年最優秀2歳牡馬に輝いた
ダノンプレミアム。昨年のダービー6着以来、9カ月半ぶりにターフへ戻ってくる。
昨年の
弥生賞では、のちのダービー馬
ワグネリアンを寄せ付けず4連勝を達成。強いと言われる現4歳世代でも、ぶっちぎりで先頭を走っていた。ただ、そこから試練が待っていた。挫石により
皐月賞回避を余儀なくされると、ぶっつけとなったダービーで初めて土がついた。
秋の復帰戦に予定していた
天皇賞・秋は調整が間に合わず、予定を延ばしたマイルCSも爪の不安で取りやめ。結局、昨秋は1戦もすることなく放牧へ。しかし、これは中途半端な状態で使いたくないという陣営の判断であり、それだけの馬であるという陣営の思いだった。
しっかりと立て直された今回。調教に騎乗した川田が「無事に帰って来てくれてホッとしています。いい内容の最終追い切りができましたし、この馬らしい動きでした」と笑顔を見せれば、猿橋助手も「先週しっかりと時計を出していますし、今週はしまいだけ。本当にいい動きでしたね」と状態の良さをアピールした。
自身を含め、5頭のG1ホースが顔をそろえた豪華復帰戦。「強いメンバーとの戦いになりますが、この馬の力を出せれば」と同助手。その強いまなざしは、プレミアムの復活Vだけを信じている。
※記事タイトルに誤りがございました。ご迷惑をおかけいたしましたことを深くお詫び申し上げます。
提供:デイリースポーツ