「
アネモネS」(10日、中山)
譲れない一戦に絶好調男が応えた。2番人気の
ルガールカルムが完璧な走りで桜のチケットをゲットした。スタートを決め、道中は好位の4番手。3角過ぎで外からスーッと押し上げると、直線入り口では手綱を持ったまま先頭へ。最後は猛然と伸びてきた
レッドアステルを余裕しゃくしゃくで振り切った。
三浦には期すものがあった。初コンビだった前走の
クロッカスSでは、出遅れもあって2着に惜敗。「能力的にも、ここで切符を獲って、堂々と行きたかった」と振り返る。前日にはJRA通算700勝を挙げ、この日も2勝をマーク。土日メインをゲットした鞍上は「いい切れ味がありますね。着差以上に余裕がありました」と責任を果たし、ホッとした笑みを浮かべた。
新馬戦を完勝し、早くから「G1でも好勝負できる素質がある」と公言してきた田村師も、「精神的なものや使いたかったレースを除外されたり。なかなかうまくいかなかったけど、無理はしていなかった。やっと運が向いてきたかな」とほほ笑んだ。「あと3週間、いい状態で行きたいね」。関東から楽しみな逸材が、打倒2歳女王へ名乗りを上げた。
提供:デイリースポーツ