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エールヴォア 橋口師豪語「全盛期のキタサンに似てきた」/トレセン発秘話

東京スポーツ
  • 2019年03月13日(水) 18時15分
 開業初年度の2016年、ワンアンドオンリージャパンCに挑んだ(8着)橋口調教師は、並み居る強豪が揃った中でも、パドックでひと際目立つ馬=キタサンブラックにとてつもない威圧感を感じたという。

「“なんだ、この馬は”って。びっくりしましたね。ほかの馬とは違って見えました。体が大きくて、迫力があって…。“こういう馬がJCを勝つんだろうな”って。実際、あの強い勝ちっぷりでしたもんね」

 馬体の良しあしが必ずしも競走成績に結びつくわけではないのは、見た目がパッとしなかったディープインパクトブエナビスタなどを見れば明らかだが、鍛え抜かれたキタサンブラックのように、馬体が研ぎ澄まされ、迫力を増すとともに、競馬ぶりがより力強くなっていったケースも、当然ながら数え切れないほどある。

「前からいい馬でしたけど、今回の休養でさらに良くなりました。あの時のキタサンブラックに似ていると思えるくらいに…。とても牝馬とは思えない体をしてますよ」

 橋口調教師がこう絶賛するのはGIIIフラワーC(16日=中山芝内1800メートル)に出走するエールヴォアだ。3歳春を迎えたばかりの牝馬がキタサンブラックに似ている? 多少のひいき目はあるのだろうが…。馬房で間近に見た感じでは、500キロを超える雄大な馬体、張り詰めた筋肉は、確かにとても牝馬のそれには思えなかった。

 距離適性も含めてフラワーCに照準を定めたとなると、この春一番の目標はオークスなのだろう。が、わざわざミルコ・デムーロに騎乗依頼したあたり、ここで賞金を加算して、一気に桜花賞オークスの出走ラインのクリアを狙っているのは明らかだ。

「ミルコにはアクアミラビリス(エルフィンS勝ち馬)がいますけどね。ここでミルコがどっちに乗るか迷うぐらいの走りを見せられれば」(橋口調教師)

 ひと息入れたことで馬体がグンと成長したエールヴォアが、トレーナーのもくろみ通り、ミルコ・デムーロを魅了するほどのパフォーマンスを発揮するようなら…。牝馬クラシックの有力候補として、土壇場で名乗りを上げることになる。

(栗東の坂路野郎・高岡功)

東京スポーツ

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