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先週の中山牝馬Sを見ればスプリングSは絞れる シークレットラン今の馬場で大浮上/トレセン発秘話

東京スポーツ
  • 2019年03月14日(木) 18時00分
「ついに」と言っていいだろう。これまで重賞2着5回で“シルバーコレクター”を誇ったフロンテアクイーンが、先週の中山牝馬Sで実に15度目の挑戦で悲願の重賞をゲットした。仕上がりに関しては「80点かな」(佐藤勝美助手)の声もあった中での初タイトル。中山牝馬Sは3年連続の挑戦だったが、一昨年(8着)、昨年(2着)との違いは果たして、どこにあったのか?

 北村宏司から代打騎乗の三浦皇成の好プレーも確かだが、思うに最大の勝因は今の馬場状態にあった気がする。一昨年はレース上がり34秒9の決め手勝負、昨年は稍重ながらも35秒4。それが今年は良馬場にして35秒5に収まった。現在の中山に向くのは瞬発力型ではなく、きっとフロンテアのような粘走型。先週の当欄で中山牝馬Sは「旬の馬」狙いが正解としたが、むしろ今の芝が勝ち馬にとっての「旬」だったように思う。

 それを考えると混戦ムード漂うGIIスプリングSも、買うべき馬は絞られてきそう。中でも興味深いのは今回が中山4走目となるシークレットランだ。

「距離的には弥生賞だが、スプリングSのほうがメンバーが手薄になる。そう判断したんだけど、競馬は分からないよねぇ。大型馬特有の緩さはあるけど、体幹そのものは良くて、道悪は全然苦にしなさそうなタイプ。あの重馬場(の弥生賞)で走ったらどうだったか。考えちゃうよね(笑い)」

 田村康仁調教師がこう語るように、上位人気が軒並みドボンした弥生賞を使っていれば、おそらく勝ち負けだったろう。前走の京成杯は「まだ前と後ろの連結がひと息で、エンジンのかかりが遅い。ストライドも大きく、流れに乗れない面も」(同師)あったのが4着という結果に出たが、その弱点をカバーし得たのがレース上がり37秒0で決した弥生賞の馬場。ただ、先週の結果を踏まえれば、使える脚の長さが武器の同馬には開催最終日も悪くない舞台設定ではある。

「稽古でも重い馬場で動けちゃうから、春の中山はいいと思うんだよね。葉牡丹賞は1分59秒6と並の2歳馬じゃ出ないレコードで勝ってくれたし、まだ奥がありそうな感じもするんだけど」

 馬体の完成はまだ先でも、前出フロンテア同様、おそらく今の馬場がシークレットランにとっての「旬」。人気的にも狙って面白い一頭である。

(美浦の宴会野郎・山村隆司)

東京スポーツ

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