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ウーリリなど、今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

  • 2019年03月14日(木) 16時20分
 今週の栗東は早朝とそれ以外の時間帯での気温差が激しい。火曜日から木曜日まで調教開始前はかなり冷え込むが、陽が昇り始めると、気温が上昇して、日差しにあたると上着が暑く感じるくらい。ただ、陽が陰ると肌寒くなり、やっぱりまだ3月中旬といった感じもする。

 先週末から今週にかけても雨の降る日は多いものの、ウッドチップ馬場自体は時計が出る状態を保っている。このあたりについては、各項で詳しく触れておく。

【坂路/4F51.9秒】
 3月13日。一番時計はジュエアトゥー(栗東・山内研二厩舎)の4F49.3秒。このところ、水曜、木曜の追い切り日には50秒を切るような時計が目立っているが、この日は昨日のニュースでもお伝えしたダノンスマッシュ(栗東・安田隆行厩舎)も4F49.7秒。前者は1000万下、後者は高松宮記念(3月24日・中京芝1200m)で1番人気になる可能性も高い重賞連勝馬。数字的には前者だが、ラップの詳細を見れば、明らかに後者が評価できる。

 ジュエアトゥーは3F目に11.7秒を踏んだ後、4F目は13.5秒と1.8秒も失速するラップ。対してダノンスマッシュは3F目に11.8秒を踏んでも、4F目が12.5秒とさほど失速していない。時計の出やすい馬場ほどラップの踏み方には注意したい。

 3月14日。この日も4F50秒を切ったのが3頭。うち1頭は先週木曜日に一番時計をマークしたウインヒストリオン(栗東・五十嵐忠男厩舎)。これが4F49.5秒で、残り2頭は4F49.4秒のレッツゴードンキ(栗東・梅田智之厩舎)とロジクライ(栗東・須貝尚介厩舎)。ともに高松宮記念の出走を予定しているということで、スプリンターにとっては時計が出やすい馬場だったということで間違いない。

 先週の馬場差は「-0.8秒」。ほぼ同じくらい速い時計が出る馬場なので、全体的な時計から判断して、今週の馬場差は『-0.9秒』で13日、14日とも記録している。

【CW/5F66.0秒】
 3月13日。調教開始前には地面がしっかりと濡れていたこともあり、時計を要する馬場状態を想定していたが、開門直後から軽快なスピードでゴール前を駆け抜けていく馬が続々。追い切りが進んで、馬場が荒れていても、さほど時計を要している印象はなかった。

 走りやすいということもあって、動きの目立つ馬は多かったが、その中で取り上げたいノーチラス(栗東・松永幹夫厩舎)。新馬だが、来週から新馬戦がなくなるということで、来週は未勝利戦へ出走予定。既走馬相手に厳しい戦いになるかも知れないが、ナンヨープルートーを相手に先行して、最後まで楽な手応えで伸びていた。自分のリズムで競馬ができるようなら、いきなりから走れそう。

 3月14日。前日もパラパラと雨が降ったりもしていたが、気温が上昇したこともあり、ウッドチップは程よく乾いた状態だったと推測できる。ただ、時計の出方としては前日とさほど変わりなかった。

 先週の馬場差は「-0.9秒」。今週は13日で6F80秒を切る馬は楽に10頭を超えており、やはり時計の出やすい状態は続いている。よって、馬場差は『-1.0秒』で13日、14日ともに記録している。

【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
 今週の芝馬場で確認できた追い切りは1頭のみ。雨の影響があったはずだが、あまり速い全体時計でなかったこともあり、決して時計を要している印象はなかった。馬場差としては13日、14日とも『±0.0秒』で記録している。

 ポリトラック馬場での追い切り頭数は先週よりは少ないが、ここ最近では多い部類。今週も毎日杯(3月23日・阪神芝1800m)に向けた追い切りを行ったのはウーリリ(栗東・友道康夫厩舎)。

 福永祐一騎手が跨って、トップオブメジャーを追いかける展開だったが、ラスト1Fで促すと鋭く反応して、一瞬は抜け出す。ただ、相手も差し返してきたので、最後は同入という感じ。時計も6F82.5〜5F68.2〜4F53.4〜3F38.9〜1F11.5秒と全体は速くないが、先週に比べると反応は良くなっている。

 馬場差に関しては、13日、14日とも『+0.0秒』で記録している。

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。

(取材・文:井内利彰)

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