高松宮記念(GI・中京芝1200m)に美浦から出走する注目馬3頭の1週前の状況について、管理する各調教師のコメント。
京都牝馬S(GIII)で重賞初勝利を飾った
デアレガーロ(牝5・美浦・
大竹正博)は、12日(火)に放牧先から帰厩。追い切りは週末を予定している。大竹調教師のコメント。
「前走(
京都牝馬S・GIII・1着)のプラス32キロは、やはり太めだったと思います。体が重かったからなのか、あるいはペースが流れたからなのか、折り合って競馬ができたのが1番良かったですし、進路を内に取ったのも良かったです。馬がやる気を出して最後のひと伸びに繋がったのではないかと思います。
前走後は放牧に出て、牧場ではメンテナンスに専念して12日(火)に帰厩しています。1400mから1200mに距離が短縮されるのは、少し忙しい気がします。左回りもあまり良くないかもしれないですが、東京よりも中京の方が良いと思います」
オーシャンS(GIII)で惜しい2着からここに臨む
ナックビーナス(牝6・美浦・
杉浦宏昭)は、15日(金)にウッドチップコースで1週前追い切りを行っている。杉浦調教師のコメント。
「前走(
オーシャンS・GIII・2着)は期待したのですけど、馬が勝ちたくないのかどうか、よくわからないところがありますね。1度使えば良くなる感触はありましたが、前走と比べても状態は良いです。あとは枠順と馬場状態でしょう」
一昨年のこのレースの覇者
セイウンコウセイ(牡6・美浦・
上原博之)は、13日(水)にウッドチップコースで1週前追い切りを消化。上原調教師のコメント。
「前走(
シルクロードS・GIII・15着)後は放牧に出して、このレースを目標に調整を進めていました。
前走は外に出すと行ってしまって、制御ができず息が入りませんでしたが、ブリンカーがきき過ぎたという感じですね。ただあの競馬をしたことで、ブリンカーを装着しなくてもガツンと行く気になっていますし、前走が良い方に出ているのではないかと思います。
過去2年とローテーションは同じですし、順調に調整できています。今の状況なら真ん中くらいの枠でも良いかもしれないですね。ハナに立たなくても、良い位置で競馬ができればと思っています」
(取材・文:佐々木祥恵)