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ファルコンS・G3」(16日、中京)
ハッピーアワーが直線一気の豪脚で混戦を断ち切った。道中はじっくりと13番手で脚を温存。直線で外に持ち出すとはじかれたように、メンバー最速の上がりで突き抜けた。勝ちタイムの1分20秒9はレースレコード。初騎乗で重賞初制覇に導いた吉田隼は「4コーナーは抜群の手応えだったし、追いだしてからは一瞬にして前に取り付くことができました」と笑顔で振り返った。
昨年3月に開業した武幸師も8回目の挑戦でJRA重賞初勝利。「子馬の時から見ていますからね。厩舎に入れた1世代目の馬で重賞を勝つことができたのが、うれしい」と目を細めた。「難しいところのある馬でしたが、これまで騎乗していた秋山騎手が競馬を教え込んでくれた。スタッフもすごい状態に仕上げてくれました」と周囲への感謝を口にした。
「今後は馬の状態を見つつ、オーナーと相談して決めます。無事に育てばもっと楽しみ」と指揮官。活躍の場が広がってきた。
提供:デイリースポーツ