「
阪神大賞典・G2」(17日、阪神)
力が違うといわんばかりだ。
シャケトラが大舞台へつながる重賞連勝。2着馬に5馬身差をつける大楽勝だった。
距離克服のため、道中は折り合いに専念して後方で脚をためると、残り800メートルでスパートして一気に2番手へ。楽な手応えのまま直線半ばで先頭に立つと、そこからは独壇場。最後は流すようにゴールした。初コンビの戸崎圭は「強かった。一度、追い切りにも乗せてもらっていて、自信を持って乗れました。折り合いもスムーズで直線も手応え十分。しっかりと伸びた」と満足そうに振り返った。
鞍上自身も3000メートル以上の距離では初勝利となり「不安だったけど勝ってくれた。
天皇賞・春(4月28日・京都)でも、と思う」と価値ある1勝に笑顔をのぞかせた。
角居師はJRA通算700勝を達成。「距離も未知数なのでどれぐらいガム
シャラになるのかと思ったけど。速いペースに惑わされず、遅いペースにも我慢できていた。上手に競馬してくれました」と人馬をたたえる。
左前肢骨折から復帰して1年1カ月ぶりだった前走のAJCCを制しての重賞連勝に「オーナーに我慢してもらえた。期待していた馬ですから。
天皇賞・春にいい形で迎えるようにここを使ったので勝てて良かった」と指揮官は胸をなで下ろした。
故障も距離も乗り越え、完全復活。02年
マンハッタンカフェとの父子制覇へ-。平成最後の
天皇賞・春の主役へと躍り出た。
提供:デイリースポーツ