スマートフォン版へ

【ロードカナロアプレイバック】世界を席巻して挑んだ一戦、史上初となるスプリントGI・3連勝へ/2013年高松宮記念

  • 2019年03月21日(木) 19時33分
 今月24日に中京競馬場で行われる高松宮記念(4歳上・GI・芝1200m)では、ロードカナロア産駒のダノンスマッシュに注目が集まりそうです。そこで今週は、ダノンスマッシュと同じ安田隆行調教師が管理したロードカナロアの現役時代を振り返ります。国内外問わずスプリント路線で華々しい成績を収め、2012年にJRA賞最優秀短距離馬、2013年にはJRA賞最優秀短距離馬年度代表馬との2冠を達成。引退後にはその功績が称えられ前年にはJRA顕彰馬となり殿堂入りを果たしました。そんなロードカナロアがGIに挑戦した過去7戦をピックアップしてお届けします。

■ほろ苦いGIデビューから1年 勝つことを必然とされた立場へ

 今回は2013年の高松宮記念。前年秋からのロードカナロアは目を見張る活躍を続けてきた。コースレコードを更新したスプリンターズS。日本馬として初制覇となった香港スプリント。そしてそつのない競馬で完勝した前哨戦の阪急杯。期待の新星として初のGIへ出走した前年から、負けられない立場として3着だった1年前のリベンジを誓う一戦となった。

 そんなロードカナロアの単勝オッズは、2番人気ドリームバレンチノの単勝9.4倍を大きく引き離す1.3倍。前年敗北を喫した同厩のカレンチャンは既に引退しており、ライバル不在の一戦に。多くの観衆が世界を席巻した王者のレースを待ち望んでいた。

 レースは11番枠から。岩田康誠騎手も「出負けした」と述べているように、やや後手を踏むスタートで位置取りもこれまでとは後ろの中団へ。それでも道中は慌てず、同厩のダッシャーゴーゴーを前に見ながらスムーズに立ち回る。ハナを主張したハクサンムーンが前半3F34.3とやや緩んだラップを刻み最後の直線へ。

 岩田騎手が余裕を持って外目に持ち出すと、サクラゴスペルの外に進路を取り追い出しを開始。左ムチに反応し、着実な伸び脚で粘り込みを図るハクサンムーンを交わし先頭へ。残り100mを切ったあたりで後方からドリームバレンチノが詰め寄るも、セーフティーリードで余裕のフィニッシュ。

 勝ちタイムは1:08:1。前年のスプリンターズSに続き、再び当時のコースレコードを更新しての勝利。勝利を必然とされた王者が貫禄の走りを見せつけこれでGI3連勝。ゴール後に手を挙げて観衆にアピールする岩田騎手のパフォーマンスも、もはやお馴染みの光景となった。

みんなのコメント

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・コメント非表示の使い方
  • 非表示をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。

アクセスランキング

注目数ランキング

ニュースを探す

キーワードから探す