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【JRA】ダノンスマッシュ安田隆行師「初の古馬GI、父が果たせなかった夢を叶えて欲しい」/高松宮記念共同会見

  • 2019年03月21日(木) 07時06分
ダノンスマッシュを管理する安田隆行調教師

――今朝の最終追い切りは坂路で北村友一騎手が騎乗し51秒3という好タイムを記録しました。これについて教えてください。
安田隆 53秒くらいの時計で流そうか、という指示でした。ただ今回馬場状態がすごく良くて時計が出やすい馬場なので。ジョッキーも「52秒前半くらい出るかもしれませんよ」と話していたほどです。結局、51秒台でしたが、楽に問題なくいいかたちで上がってこれたと思います。

――この中間の調整過程は?
安田隆 ほんとに順調に来れました。先週の時点である程度しっかり負荷をかけて、今週は軽めでサッと流す程度。そのとおりに来れたと思います。

――前走のシルクロードSを振り返ってください。
安田隆 確かに前走は直線を向いたときに『あー、ヤバい!』と、一瞬負けたかな、と思っていました。しかし、いまのスマッシュの力でねじ伏せたように思います。

――改めてこの馬の強さは?
安田隆 ちょうど去年の今ごろはファルコンSで1番人気に支持されながらも負けてしまいました。あの頃から比べると、かなりトモの緩さや腰の甘さが解消されてきました。いまは完成しつつあると思っています。まだ、一応“完成”とまではいかないと思っていますけれども、完成に近い状態です。

――特にスプリント路線にしてから強さが目立っていますね。
安田隆 NHKマイルまでいって、あのレースを見て(マイルでは)距離が長いな、と思いました。その後、北海道へ行きまして、函館のレース(函館日刊スポーツ杯)を使いました。結果どうかな?と心配しながら見ていたんですが、非常に強い内容で好位から楽に抜けて勝ってくれました。やはりこの馬は1200の馬だな、と認識しました。

――左回りについてはいかがですか?
安田隆 確かに(過去に)左回りではまだ実績が出ていないんですが、今の状態で出ていれば結果は違ったと思います。

――直線の長いコース形態については?
安田隆 確かに不安もありますけど、今のスマッシュだったらその直線で弾けてくれるのではないかと思っています。

――その他、気になる点は?
安田隆 ジョッキーが手の内に入れていますからね。(ポジション取りなども含めて)心配していません。

――やはり父であるロードカナロアと比較される点も多いかと思います。現状、父と同じ行程を歩んでいますが、比較するといかがですか?
安田隆 お父さんとここまで同じローテーションで来れたんですけれども、力からみてやはりお父さんのロードカナロアのほうが今のところは上ですね。早く近づいて欲しいです。追い越すのは無理でも。

――お父さんはこの(4歳時の)高松宮記念で悔しい思いをされました(注:3着)ので、並々ならぬ思いはあるかと思います。
安田隆 そうですね。お父さんが4歳古馬になって初めてのGIだったんですけれども、お父さんがなしえなかった夢をこのスマッシュに託したいと思います。

――超える器というのはあるのでしょうか?
安田隆 超えるというのは相当な話なので、肩を並べるところまでは行って欲しいです。できると思います。

――最後に抱負を。
安田隆 偉大なる父・ロードカナロアも4歳時は古馬との対戦で3着と勝てなかったんですけれども、その悔しさをスマッシュに託して、なんとかこの夢を叶えて欲しいな、と思います。

(取材・文:花岡貴子)

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