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【ロードカナロアプレイバック】19年ぶりとなる連覇へ 安田隆行調教師にとっても3連覇がかかる一戦/2013年スプリンターズS

  • 2019年03月23日(土) 20時39分
 今月24日に中京競馬場で行われる高松宮記念(4歳上・GI・芝1200m)では、ロードカナロア産駒のダノンスマッシュに注目が集まりそうです。そこで今週は、ダノンスマッシュと同じ安田隆行調教師が管理したロードカナロアの現役時代を振り返ります。国内外問わずスプリント路線で華々しい成績を収め、2012年にJRA賞最優秀短距離馬、2013年にはJRA賞最優秀短距離馬年度代表馬との2冠を達成。引退後にはその功績が称えられ前年にはJRA顕彰馬となり殿堂入りを果たしました。そんなロードカナロアがGIに挑戦した過去7戦をピックアップしてお届けします。

■前哨戦でまさかの敗北 それでも絶大な支持は変わらず

 今回は2013年のスプリンターズS。前走の安田記念を制して、スプリントとマイルの2階級GI制覇を達成するとともに、GIの連勝を「4」に伸ばし、絶対王者の地位を不動のものにしつつあったロードカナロア

 そんななか迎えた秋初戦のセントウルSは、逃げるハクサンムーンを捉えきれずにまさかの2着。前哨戦の舞台で土を付けられたロードカナロアだったが、迎えた本番スプリンターズSでも単勝オッズ1.3倍と、断然の支持は一度の惜敗では揺るがなかった。

 今回ロードカナロアスプリンターズSを制すれば、芝1600m以下の短距離GI・5勝目となり歴代1位のタイキシャトルに肩を並べる。さらに安田隆行厩舎にとっても2011年のカレンチャンからのスプリンターズS・3連覇がかかる一戦となり、勝ち星を重ねるごとにかかる記録が増えていくのも、同馬の偉大さを物語っている。

 大歓声の中、10番枠から発走したロードカナロア岩田康誠騎手は、やや後手を踏み中団へ。それとは対照的にセントウルS覇者ハクサンムーンはテンの速さを活かして逃げる。ロードカナロアは道中じりじりとポジションを押し上げていき、徐々に馬群も凝縮されていく。前を射程圏に入れつつ、第4コーナーを回り最後の直線へ。

 直線入ってすぐに岩田康誠騎手ゴーサインが出され、後続に2馬身ほど差をつけて逃げ粘るハクサンムーンにぐんぐんと迫っていく。そこからいつものような伸び脚で差を詰め、残り100m付近で先頭に立つと後続を押し切りそのままフィニッシュ。

 ゴール後のインパクトに残る実況が興奮を助長させる一方で、岩田騎手はいつものガッツポーズを見せなかった。今回負けたら引退、という話も囁かれていたなか、相当のプレッシャーだったに違いない。そんな杞憂を吹き飛ばす危なげない横綱相撲で、数多の記録を更新していくロードカナロアなのであった。

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