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強さが際立つサクセスエナジーの勝利/黒船賞回顧(斎藤修)

  • 2019年03月22日(金) 18時00分
 黒船賞は昨年に続いての不良馬場。昨年は単勝234.3倍という兵庫のエイシンヴァラーが勝って波乱となったが、今年は1番人気に支持されたサクセスエナジーが勝利。メンバー中もっとも重い58kgを背負っての勝ちタイム1分26秒6は、2004年のディバインシルバー(1分26秒4)以来の1分26秒台の決着。最後、アタマ差まで迫られた牝馬のヤマニンアンプリメが54kgだったということでも、他馬を圧倒したといっていいだろう。

 大井のクレセントシティーが好ダッシュを見せたが、大外から何がなんでもという勢いでハナを取りにいったのがサイタスリーレッド。不良馬場とはいえ、レース実況によると最初の400m通過が22秒8で、これはいかにも速い。昨年、グレイスフルリープが暴走気味に22秒9で飛ばして5着に沈んだが、今回のサイタスリーレッドもやはり3コーナーあたりから勢いをなくして7着に沈んだ。

 高知の馬場は重や不良になると内が使えるようになることもあるが、この日はそれまでのレースでもラチから3馬幅ほどを空けてのレースとなっていた。それを意識してかどうか、最高にうまく乗ったのがサクセスエナジー松山弘平騎手。3番枠からのスタートでも、行く気を見せた2頭を先に行かせ、すぐに外に持ち出した。2コーナーを回るあたりでサイタスリーレッドの直後の外につけたが、スタートしてから最初の200mほどはあまり無理をしていない。

 対照的だったのは2番枠のテーオーヘリオスで、好位につけたものの内の砂が重いところに閉じ込められてしまい、3コーナーから後退してしまった。

 1番ヤマニンアンプリメ鮫島良太騎手もスタートしてすぐ、2番、3番の馬を先に行かせて外に出そうとしていた。しかし4番のミサイルマンに寄られて内に押し込められ、さらに下げざるをえなかった。しかしそもそもヤマニンアンプリメは前に行こうというつもりもなく、前がハイペースになったことでも、中団よりうしろという位置取りは、結果的に悪い選択ではなかった。

 4コーナー手前でサクセスエナジーが単独で抜け出し、大外をまくってきたヤマニンアンプリメが迫ったものの、これをアタマ差で振り切ってサクセスエナジーの勝利。2着のヤマニンアンプリメから5馬身離されたものの、さらにうしろからレースを進めたキングズガードが3着。勝ったサクセスエナジーは58kgを背負っていたことに加え、中団よりうしろからレースを進めたヤマニンアンプリメキングズガードが2、3着に入ったことでも、その強さが際立つ結果だった。

 サクセスエナジーは、これで昨年のかきつばた記念さきたま杯に続いて地方のダートグレード3勝目。ほかに兵庫ゴールドトロフィーでもアタマ差2着があった。コーナーを4つ回る1400m戦は間違いなく得意の条件。そういう意味で今年のJBCは、すでに経験している浦和コースでもあり絶好の舞台といえそうだ。昨年、東京盃では7着に負けていたように、今年も前哨戦の東京盃で惨敗したとしても、本番では評価を落とさないほうがいい。

 地方馬では、エイシンバランサーサクラレグナムがハナ差で4、5着を争った。後者の赤岡修次騎手は言わずもがな、前者の下原理騎手も高知での経験は豊富なだけに、オーバーペースの前を追いかけてはいかず、ともに中団からレースを進めた。進出を開始したのは向正面の半ばから。4コーナー手前で両馬ともサクセスエナジーの直後に迫り、ひょっとして、という場面はあった。ベストと思える騎乗をしたが、勝ったサクセスエナジーから6馬身ちょっとの差は、現状の能力差だろう。

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