香港ジョッキークラブが昨年8月に中国本土の広東省に開設した従化競馬場で、23日(土曜日)に初めてとなるエキジビションレースが行われた。
馬券発売こそなかったものの、総賞金200万香港ドル(約2908万円)が設定された香港ジョッキークラブトロフィー(芝1200m)を筆頭に、5レース合計で591万香港ドル(約8593万円)の賞金が用意され、成績も公式記録として認められるため、騎乗停止中のJ・モレイラを除く、Z・パートン、S・デスーザ、K・ティータンらトップジョッキーらがこぞって参戦。免許をもつ21調教師のうち16調教師が出走馬を送り込むという、本格的な開催となった。観衆は1700人ほどだったと報じられている。
シャティン競馬場からおよそ200キロ余り、馬運車で4時間半ほどの地点に位置する従化は、150
ヘクタールほどの敷地に、1周2000mの芝コースや、長さ1100mの直線坂路、プールなどを備えた一級品の施設である。開場からここまでは、シャティン競馬場の外厩として機能するトレーニング施設として利用されてきたが、将来的には従化での競馬開催を目指しており、23日のエキジビションレースはその第一歩となった。
(文:合田直弘)