本番にはまだ間があるGIII戦ながら、
ダイワメジャーや
ショウワモダン、
モーリスのように、ここでマイル王への足がかりを築いた馬をしばしば輩出している。マイルGIへの登竜門と位置づけられるレース。
1.格は関係ない
過去10年間で、前走が重賞だった馬が3勝、前走オープン特別が3勝、準オープンが4勝。連対率で言うと、それぞれ9.8%、9.5%、42.9%となって、分母が小さいぶん前走準オープン組の良績が際立つ([4-2-1-7」)。また、前走でGI、GIIを使われていた馬は[0-3-4-21]と不振。
2.勝つのはキャリアが浅い馬
過去10年で4歳馬が3勝、5歳馬が6勝。2着もこの両世代で6頭を占める。2018年は6歳の
グレーターロンドンが1番人気で5着と、6歳以上のベテランはなかなか勝ち負けになっていない。勢いが重要なハンデ戦ということもあり、キャリアの浅い4、5歳馬を狙うのが
セオリー。
3.大型馬のパワーが活きる
2018年は522kgの
ヒーズインラブと544kgの
キャンベルジュニアがワンツーして、3着も520kgの
ストーミーシーだった。2017年は1着
ロジチャリスが560kg、2着
キャンベルジュニアが536kg、3着
グランシルクが506kg。キレ味よりもパワーが求められる傾向が強く、馬体重の大きな馬がレースを進めやすい。
フィアーノロマーノは前走準オープン勝ちの5歳馬で、近2走の馬体重は540kgオーバー。大型馬ながらポン使いの利くタイプで、主戦の
川田将雅騎手を配して臨むここは勝負の一戦だろう。まだ10戦とキャリアが浅く、今後の躍進が期待される一頭。