「魁!海外馬券塾」(27日)
ドバイ国際競走の舞台、メイダン競馬場ではダートの2コーナーの引き込み線と周回コースとの合流地点の外ラチ沿いにテントが設けられ、そこから調教師、厩舎スタッフや世界各国の報道陣が調教を見守る。
馬が駆けるたびに蹄の音や息遣いが聞こえるほど間近で見られるのだが、今年、目の前をキャンターで駆けても蹄の音が全く聞こえない馬が1頭だけいる。各国
メディアからの圧倒的な注目を集めている
アーモンドアイだ。初めて馬場で調教を行った23日(土)の朝に、その異変に気づいた。
メイダン競馬場の開場以来、数多くの名馬の調教を同じ場所から見てきたが、そんな馬は過去にいなかった。ダートを走る音が全くしないということは、着地する時に一切のずれも滑りもなく地面をとらえ、その位置のまま地面から離れていると想像される。1完歩を走るごとに、他の馬より大きなアドバンテージを得ていることになる。
月並みな表現だが、特別な馬なのだと感じた。日本馬10頭の滞在する厩舎は徐々に緊張感が出てきたものの、どの陣営も良いムードで調教を進められていると感じる。無事にこのまま週末を迎えたい。(海外遠征コーディネーター・田中敬太)
提供:デイリースポーツ