「
大阪杯・G1」(31日、阪神)
反撃の態勢は整った。昨年の
皐月賞馬
エポカドーロが28日、栗東CWで併せ馬。追走先着でひと叩きした効果を誇示した。休養明けだった前走の
中山記念は5着とはいえ0秒2差。先週、
高松宮記念を制した藤原英厩舎が送り出すG1馬。その勢いにも注目だ。
鋭い反応で好調をアピールした。
エポカドーロは岩田望(レースは戸崎圭)を背に栗東CWで併せ馬。
フランドル(6歳1000万下)を2馬身半追走すると、最後は鞍上の仕掛けに自らハミを取って加速。アッサリとかわして2馬身半先着し、6F83秒1-37秒7-11秒4をマークした。動きを見守った荻野助手は「指示通り。問題ない」と力強くうなずく。ひと叩きした効果は大きそうだ。
4カ月ぶりだった前走の
中山記念は、久々もこたえたのか5着に敗れた。「休み明けを思えば走っている。時計が速かったし、馬場が柔らかくて湿った方がいいタイプ」と振り返りながら「今回の方がいい。見てもらえば分かるだろうけど、動きが変わってきた」と良化ぶりを強調する。
昨年の
皐月賞馬でダービー2着馬。その後は勝ちに見放されているが、
神戸新聞杯はつまずいて出遅れ、
菊花賞は距離の壁、
中山記念は久々と、それぞれに敗因がある。「3歳の時は馬場にも恵まれたからね。ダービーは自分のペースでうまく立ち回れた。馬は良くなっているので、ガチンコ勝負でどこまで太刀打ちできるか」と反撃に期待を込めた。
天を味方にしたい。2000メートルは2戦2勝。ともに稍重のVだった。レース前日の土曜日は雨も降りそうな予報だけに「(馬場が)渋ればいいな」という願いが通じそうだ。先週の
高松宮記念を
ミスターメロディで快勝した藤原英厩舎。同じ4歳の僚馬が続く。
提供:デイリースポーツ