今年の
大阪杯は、登録の前段階では今年の
京都記念を勝った
ダンビュライトが除外対象になるくらいの想定メンバー。
ダノンプレミアムの回避、
モズカッチャンの引退によって、結果的にはフルゲートを割る形になったが、粒揃いのメンバーであることは間違いない。
やはり注目は、昨年の
有馬記念を制した
ブラストワンピース。美浦所属馬のため、ライブで追い切りの動きを見ることはできなかったが、時計を見る限りは順調に進んでいるからこそ、南Wで6Fから速い時計を出していると推測できる。
動き自体はスピードが乗るまでに時間を要しているようにも思えるが、そもそもの数字が速いし、ギアが一段ずつ上がるとジワジワとスピードが上がっているあたり、最終追い切りの段階になれば動けそうなイメージが沸いてくる。
有馬記念は5着だったものの、負けて強しの内容だった
キセキ。こちらは栗東所属馬で、追い切り以外の調教も毎日のように見ることができている。昨秋は、
天皇賞(秋)の激戦でその後は反動が出るのではと心配したが、むしろ使うたびに良くなっていく状態に「怪物」というしかなかった。
そこが上限と思っていたが、今回はそのときよりもまだパワーアップして、操縦性が向上しているという印象。この馬の成長を見るにつれ、まさに“天井知らず”という表現がピッタリ当てはまる。3月22日に担当する清山宏明調教助手と話す機会があったが、まだ上昇する余地があるとのこと。レースでもないのに、最終追い切りを待つだけでワクワクさせてくれる怪物の最終追い切りは必見だろう。
日本ダービー、
神戸新聞杯と連勝している
ワグネリアンだが、問題は久しぶり。まして古馬とは初対戦という厳しい状況だが、調整としては2月中旬から追い切り時計を出しており、ここまでは順調そのもの。
強い追い切りを課してしまうと、すぐにテンションが上がってしまうところを熟知している陣営だからこその工夫された調教内容といってよい。その分だけ、先週の芝馬場での追い切りは反応の鈍さが気になるようなところもあったが、これが最終追い切りに好影響を与えると考えてよいだろう。
なお、調教の詳細解説については、今週から新たにスタートしたnetkeibaTVの動画チャンネル「動画でわかる調教解説 井内利彰の重賞捜査網」で行っている。前述してきた馬だけでなく、週末の重賞出走予定馬の追い切り映像を事細かに解説しているので、ぜひともそちらも併せてチェックしてみてほしい。
(取材・文=井内利彰)
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