「
ドバイターフ・UAE・G1」(30日、メイダン)
ワールドレコードを刻んだジャパンCから4カ月。日本の大将格として臨んだ
アーモンドアイが、中団から余力十分に抜け出し、世界デビュー戦をあっさりとものにした。「勝ててうれしいです。スタートの出は良かったし、いいポジションで
リラックスして運べましたね。
パーフェクトなス
トライドを伸ばしてくれました」。ルメールの満面の笑みがメイダンの夜空に咲いた。
週中の公式会見で主戦はこう言った。「騎手人生でめったに巡り合えないまれな馬。ボウマンにとってのウィンクス、スミスのゼニヤッタ、キネーンのシーザスターズ。そういう存在として、競馬史に刻まれるべき特異な馬になる」。かけがえのないパートナーとつかんだ新たな勲章。もちろん、紡がれていく物語はまだまだ序章だ。
父
ロードカナロア、
母フサイチパンドラの走破能力を余すところなく受け継ぎ、この上ない形で海外遠征初戦を締めた。そのつぶらな瞳に映し出されるのはさらなる高み。国枝師は「国際競走に挑戦し続けたい。例えば、
メインターゲットはエネイブル」と
凱旋門賞2連覇中の世界的牝馬を挙げた。希代の名牝対決は実現するのか-。多くのファンが動向に注目している。
2着は
ヴィブロスで日本勢によるワンツー。3着には英国馬ロードグ
リッターズが入った。
提供:デイリースポーツ