JRA競馬学校・騎手課程38期生の入学式が2日、千葉県白井市の同校で行われ、JRAの今村康成元騎手(40)の長女・聖奈さん(15)、JRAの
角田晃一調教師(48)=栗東=の次男・大河君(15)ら9人が晴れの日を迎えた。
藤田菜七子の活躍により、注目を集めている女性騎手。
今村聖奈さんは38期生唯一の女子生徒で、父は騎手時代に01年
中山大障害を
ユウフヨウホウで制し、現在は
飯田祐史厩舎の康成助手。受験者数110人中合格者は9人という難関を突破し、女性としては16人目の入学者となった。ちなみに、1年先輩には
古川奈穂さん、
永島まなみさんがいる。
小さいころから競走馬に慣れ親しんでいただけに、騎手の道に進むことは自然の流れだった。尊敬する人は父。「元騎手である父の姿を見て、私もお父さんみたいなかっこいい騎手になりたいなと思いました」と騎手を目指すきっかけを語った。
父の康成助手も温かい目で娘を見守る。「トレセンの乗馬苑に顔を出しているうちに、馬に乗りたいという気持ちが強くなったようです」とした上で「本人の気持ちを尊重してあげたいですからね。それはとても大事なことですから」と話した。
今後の目標に、聖奈さんは「JRA女性騎手として、初めてG1を勝ちたいと思います」と目を輝かせる。大きな夢を抱いて、新たな一歩を踏み出す。
提供:デイリースポーツ