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名牝ウオッカが蹄葉炎で死す 武豊「本当に残念」

デイリースポーツ
  • 2019年04月03日(水) 14時15分
 牝馬として64年ぶりにダービーを制すなど、G1・7勝を挙げたウオッカが、蹄葉炎のため1日に死んでいたことが3日、明らかになった。15歳だった。

 現役引退後は繁殖牝馬としてアイルランドで繋養されていたが、2月23日から英国ニューマーケット近郊の牧場に移動。3月10日の早朝、スタッフが馬房内で右後肢の異変に気付き、病院に搬送されたという。その後は右後肢第3指骨粉砕骨折が認められ、手術を行うなど回復に向けての処置が続けられたものの、両後肢に蹄葉炎が発症。回復の見込みがなくなったことから、1日の午後に安楽死処分となった。

 過去10戦で手綱を取った武豊は「僕にとって大変思い出深い馬でした。名馬と呼ぶにふさわしい馬だと思います。ファンの多い馬でしたし、本当に残念なニュースです。ご冥福をお祈りします」とコメントした。

 同馬は北海道静内町のカントリー牧場で生を受け、栗東・角居勝彦厩舎へ入厩。06年10月29日の京都でデビューした。同年の阪神JFをレコードで制して2歳女王に。翌年の桜花賞ダイワスカーレットに敗れて2着に終わったが、次戦はオークスではなくダービーを選択。1937年ヒサトモ、43年クリフジに続く史上3頭目の牝馬制覇を果たした。

 その後は同世代のライバルダイワスカーレットとの激闘の末、約2センチ差で08年天皇賞・秋を制すなど、日本競馬界のトップホースとして君臨。08&09安田記念連覇、ヴィクトリアマイル、ジャパンC-。積み上げたG1タイトル7勝は記録として言うまでもなく立派なものだが、その勝ちっぷりも含め、記憶にも残る名牝だった。

 10年ドバイワールドCを最後に現役を退く予定だったが、前哨戦のマクトゥーム・チャレンジ・ラウンド3(8着)後に鼻出血を発症。本番を走ることなく引退した。その後は繁殖牝馬に。現在、産駒ではタニノフランケル(父フランケル)がオープン馬として活躍している。

提供:デイリースポーツ

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