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桜花賞・G1」(7日、阪神)
昨年の最優秀2歳牝馬
ダノンファンタジーが3日、栗東芝で最終リハを敢行。1週前追い切りの内容を不安視する声があったが、圧巻のパフォーマンスで一蹴してみせた。5連勝での桜冠獲りへ、態勢は盤石だ。
阪神JFのリベンジに燃える
クロノジェネシスも、抜群の動きで逆転のシナリオを描く。
朝日杯FS3着以来となる
グランアレグリアも美浦Wで着々と準備を進めた。
これぞ女王の走りだ。危うさを見せた先週の姿は、そこにはなかった。4連勝中の
ダノンファンタジーは、3日未明の雪で馬場が悪化した栗東CWではなく、芝コースを選択して追われた。
主戦の川田を背に、湿った芝を力強く踏み締め、前へ前へと推進して行く。軽く促されるだけで、一気に加速。ダイナ
ミックなフォームで5F62秒5-34秒4-11秒4のタイムをマークし、ゴール板を駆け抜けた。
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チューリップ賞の時もそうだったのですが、1週前は走る気持ちが強過ぎるところがある。当週は負担になり過ぎないように。走る気持ちは強かったですが、よく我慢できていたと思います」と川田は納得の表情を浮かべた。
1週前は向正面で何度も首を上げて行きたがる面を見せたが、そこでガス抜きに成功。最終リハでは、折り合い面は格段に進歩していた。そもそも行きたがるのはケイコだけ。中内田師は「調教では前進気勢が強いですが、競馬に行ったら上手に走ってくれますから」と心配無用を強調した。
ハイペースを想定し、後方からの競馬を選択した
阪神JFとは打って変わり、前走は好位から快勝と改めて“強さ”を見せつけた。その前走時に生えていた冬毛もすっかり抜け、今は馬体が
ピカピカ。臨戦態勢も整っている。
今回、最大の焦点は、唯一後じんを拝した
グランアレグリアとの再戦。「新馬の時は負けることがないと思っていたんですが、強い馬がいてビックリしました。久しぶりにG1で戦える。ファンの皆さんもそうだと思いますが、こちらも楽しみです。2歳女王として挑み、一番いい結果を出せるよう頑張りたい」と主戦は桜冠奪取を誓った。
今度は負けない-。破竹の5連勝で、女王の座を不動のものにしてみせる。
提供:デイリースポーツ