「
桜花賞・G1」(7日、阪神)
チューリップ賞5着からの巻き返しを期す
シェーングランツは5日朝、美浦坂路を4F66秒2-16秒5でゆったりと駆け上がった。青鹿毛の馬体はキリリと引き締まり、躍動感が伝わってくる。
トライアルを使われたことで、確実に上昇カーブを描いているとみて間違いない。藤沢和師も「順調です。あした(土曜)は輸送があるからね。けさは軽めにやったよ」と納得のいく仕上がりに目を細める。
半姉に17年
オークスを制した
ソウルスターリングを持つ良血。あふれる
ファイティングスピリットを前面に出していた姉とは違って、妹はやや穏やかなタイプ。それでも昨秋のアルテミスSでは後方から上がり3F33秒8の末脚を繰り出し、鮮やかな差し切り勝ちで重賞初V。
ビーチサンバ、
エールヴォアをかわしたあの豪脚は、潜在能力の高さを感じさせるものだった。
それだけに前走のパフォーマンスが物足りなく映るのも確か。師は「ポンと出てしまって、そこから下げたらリズムがおかしくなってしまった」と敗因を分析。今回はラスト勝負に徹して、道中は脚をためることに専念する構えだ。最内1枠1番についても「いくら後ろから行く馬でも、外枠からついて行くのは大変。だから、この枠はかえっていいと思う」と歓迎した。
コンビを組む
武豊は平成元年、致命的な出遅れから挽回する“神騎乗”で
シャダイカグラを桜の女王にエスコートした。平成最後の
桜花賞もユタカ・マジックを繰り出し、姉妹クラシック制覇を演出する。
提供:デイリースポーツ