「
皐月賞・G1」(14日、中山)
ホープフルSを制し3戦無敗の
サートゥルナーリアが10日、栗東CWで迫力十分の動きを披露。クラシック完全制覇が懸かるルメールを背に万全の仕上げを示した。同じくデビューから3連勝中の
ダノンキングリーも、美浦Pで好仕上がりをアピール。2歳王者
アドマイヤマーズは栗東坂路を活気あふれる走りで駆け上がった。
ド迫力リハだ。
ホープフルSを制し、3戦3勝の
サートゥルナーリアは栗東CWで併せ馬。手綱を押さえたままの馬なりで、直線では自らハミを取って俊敏に反応。柔軟な身のこなしで内の
シャケトラ(6歳オープン)に半馬身、外の
レッドウィズダム(6歳1600万下)に4馬身先着を果たした。5F70秒0-40秒3-11秒8と時計も上々。完璧な仕上げで1冠奪取に挑む。
2週連続で騎乗したルメールも満足げ。「ポテンシャルが高そう。すごくいい感じでした。反応がとても良かった。コンディションは良さそうです」。初コンビだが、萩Sと
ホープフルSでは、どちらも2着馬に騎乗していてその強さは間近で感じていた。「前走はメチャクチャ強かった。すごくいい瞬発力を持っていそう」と手放しで褒める。
ぶっつけ本番もお構いなしだ。「先週の
グランアレグリアも休み明けで
桜花賞を勝った。自信を持って乗りたい」と鞍上が克服に自信を見せれば、辻野助手も「
ホープフルSよりも調教内容は濃いと思うし、状態がしっかりとできている」と手応えをつかむ。中106日の勝利なら、
皐月賞の最長間隔勝利記録を大幅に更新。歴史を動かすスターになりそうな予感だ。
母が05年
オークス馬
シーザリオなら、兄は13年
菊花賞馬
エピファネイア。母子、きょうだいクラシック制覇が懸かる一戦に、「フィジカルが強くて長所が多い馬。まだ力を出し切っていないと思う。もしかしたら8割も出していないかも。母や兄以上の期待を抱かせてくれる馬」と同助手は野望と夢を抱く。
Vならルメールは史上9人目のクラシック完全制覇となる。「
皐月賞、ダービーを勝てる馬だと思います。今年は
ベストチャンス」。無敗のまま頂点をつかむ。
提供:デイリースポーツ