「
皐月賞・G1」(14日、中山)
昨年、
ワグネリアンとのコンビでダービージョッキーの称号を手にした
福永祐一騎手(42)=栗東・フリー=が、史上9人目のクラシックに王手をかけている。
皐月賞は過去17回の挑戦で4回の2着が最高。77年に
ハードバージで制した父・洋一元騎手に続くか-。
快挙が懸かる大舞台の戦況を冷静に分析していた。
ブレイキングドーンと挑む福永は11日「
サートゥルナーリア以外とは差はない。強気なことは言えないけど、ノーチャンスではないと思うよ」と、静かに闘志を燃やしていた。3戦3勝のG1馬と強力なラ
イバルの能力は認めつつも、好結果を出すために準備を怠ることはない。
皐月賞は過去に17回参戦して4回の2着が最高。未勝利に終わっているが「そんなに悪いイメージはない」と言い切る。小回りで直線も短く、紛れも多い中山の2000メートル戦。「スタートしてのポジション取り。最初のコーナーに入るところと、3コーナーからをどうさばくかだね。馬場も荒れている頃。外々を回らされるのはキツい」と攻略のポイントは頭に描いている。
パートナーの状態の良さも確認済み。最終リハに騎乗して「良かったよ。動きは抜群。状態はいい」と確かな手応えをつかんでいた。自らが誕生した翌年の77年に、父・洋一元騎手は
ハードバージで制している。「あのときは内からスルスルって感じやったね」。のちに映像で見た父の姿は鮮明に記憶に焼き付いている。10年覇者
ヴィクトワールピサ産駒の相棒とともに、人馬ともに父子制覇を目指す。
提供:デイリースポーツ