日曜日に行われる
皐月賞。長年、競馬をやっている人なら、どうしても違和感を覚えるのではないでしょうか? それは本命馬を決める前に、やらなければいけないことがあるから。
『
サートゥルナーリアは本物なのか? それとも偽物なのか?』
通常の
競馬予想とは1番強い馬を当てること。その基本形として1番人気馬より強い馬を探すことになるのですが、
サートゥルナーリアはたったキャリア3戦。しかも相手レベルは相当に低く、前走も前々走も2着馬はその後1勝もできていません。すなわち、今年の
皐月賞は…
『強いか弱いか、よくわからない馬より強い馬を探す作業』
という、
チンプンカンプンな難題を競馬ファンは押し付けられているのです。
そもそも
サートゥルナーリアは、なぜここまで人気になるのでしょう。その要因の大半は、競馬関係者のコメントによるもの。「今まで見たことない大物感がある」、「この産駒でありながら、気性面に問題がないのは素晴らしい」。ラ
イバル陣営も白旗を上げるなど、とにかく目に見えない情報(噂話)が彼を人気馬へと押し上げたのです。
加えて先週の
桜花賞も、年明け初戦の休み明けだった
グランアレグリアが快勝。平成の終わりとともに、“休み明け”“叩き台”という言葉は旧時代へと追いやられてしまうのでしょうか?
詳しい予想はさておき、私は“否”と感じます。その理由は
グランアレグリア勝利後の
ルメール騎手の言葉。そして、陣営の動きで読み取れます。
桜花賞馬は必然的に
オークスへと進むのが
セオリーですが、陣営は
NHKマイルCを選択。
ここで見て欲しいのは、
桜花賞と
NHKマイルCの賞金。2レースとも1億500万と五分なのです。それに対して、
皐月賞とダービーでは2倍近い賞金差があります。仮に
皐月賞を勝ったとしても、レース後「この馬のベストはマイル。だから、ダービーに行かないかも」と、
ルメール騎手がいう訳がありません。
あくまで目標はダービーのはずで、“マイル2戦どっちか獲れたらいいや”の
グランアレグリアと、“2億円(ダービー)欲しい!”の
サートゥルナーリアを並列に比べることはナンセンスといえるでしょう。
そんな私が注目しているのは、川田騎手鞍上の
ヴェロックスと、デムーロ騎手鞍上の
アドマイヤマーズ。それぞれ先行できる脚質が魅力。一昨年、昨年と4コーナー5番手以内にいた馬が優勝。以前のように切れ味でだけ勝利をモノにできるレースではなくなっており、展開面を考慮すると、この2頭のどちらかに本命を打ちたいと思っています。
(文=征木由基人)
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