21日に東京競馬場で行われる
フローラS(3歳・牝・GII・芝2000m)について枠順・馬番別に検証していく。
馬番別では、最多となる5回の馬券絡みが5番。4回で6番、3回で1番、15番と続く。東京芝2000mはスタートしてから最初のコーナーまでの距離が短く、大きく左へと曲がるコース形態とも相俟って多頭数になるほど7〜8枠は不利を被る。
フローラSも基本的には内枠優勢と考えて良さそうで、過去10年で3着以内に好走した30頭中14頭が6番より内目の枠を引いていた。
参考までに枠順による成績を比較すると下記の通り。
1枠 2-1-1-16 複勝率20.0% 複勝回収率281%
2枠 1-0-0-19 複勝率5.0% 複勝回収率7%
3枠 2-3-4-10 複勝率47.4% 複勝回収率290%
4枠 1-1-0-18 複勝率10.0% 複勝回収率75%
5枠 0-2-0-18 複勝率10.0% 複勝回収率18%
6枠 1-2-0-17 複勝率15.0% 複勝回収率28%
7枠 0-0-3-23 複勝率11.5% 複勝回収率21%
8枠 3-1-2-22 複勝率21.4% 複勝回収率129%
過去10年において2枠は昨年の
サトノワルキューレの1勝に留まっているものの、内枠優位である以上は無理に嫌う必要もないだろう。そもそも3歳馬同士の牝馬限定戦であることを踏まえれば、根本的に能力差が大きいことも否めず、不利と思われる8枠からでも3勝を挙げているほど。
また、
オークスの
トライアルレースであることから逆算すると、枠順として不利な8枠から
フローラSを勝利している馬は
オークスでも勝ち負け必至。実際、東京競馬場が
リニューアルされた2003年以降、
フローラSを
ステップに
オークスを制した馬は10年
サンテミリオンしかおらず、その前哨戦時の枠順は8枠15番だった。今年も内枠有利の定説を覆して8枠から勝利を掴むような馬がいれば、
オークスでも注目してみたい。