20日に福島競馬場で行われる
福島牝馬S(4歳上・牝・GIII・芝1800m)について枠順・馬番別に検証していく。なお、新潟競馬場で開催された2011年は除く。
馬番別では、最多となる5回の馬券絡みが6番。4回で8番、3回で2番と続く。過去10回のうち6・7・8番で合計8勝を挙げていることからも真ん中付近の枠に入った馬に注目したい。
2018年6枠7番
キンショーユキヒメ(7番人気1着)
2016年4枠8番
マコトブリジャール(15番人気1着)
2009年4枠8番
ブラボーデイジー(7番人気1着)
福島牝馬Sは高配当になることも珍しくなく、一筋縄ではいかない印象を受けるが、上記の通り6番人気以下ながら勝利した3頭は、いずれも7・8番を引いていたことを覚えておきたい。
参考までに枠順による成績を比較すると下記の通り。
1枠 1-2-1-14 複勝率22.2% 複勝回収率181%
2枠 1-0-1-17 複勝率10.5% 複勝回収率18%
3枠 3-0-2-14 複勝率26.3% 複勝回収率131%
4枠 4-3-0-12 複勝率36.8% 複勝回収率115%
5枠 0-0-3-17 複勝率15.0% 複勝回収率25%
6枠 1-3-0-16 複勝率20.0% 複勝回収率68%
7枠 0-0-2-18 複勝率10.0% 複勝回収率191%
8枠 0-2-1-17 複勝率15.0% 複勝回収率32%
シンプルに内枠優勢と考えて良さそうで、7〜8枠は1〜3番人気の支持を集めていた上位人気馬でも「0-1-0-6」と苦戦している。福島はA→Bコースへと切り替わるタイミングでもあるので、荒れ始めた内馬場がカバーされる利点もありそうだ。
最後に興味深い傾向と言えるのが偶数馬番の活躍。偶数「8-8-5-56」複勝率27.3%、奇数「2-2-5-69」複勝率11.5%と、好走率において2倍以上の差をつけているので、取捨に悩んだ際は偶数馬番に色気を持ってみても面白いかもしれない。